
ピッタ ドーシャは「火」と「水」の要素を表し、体内では血液循環、代謝機能、消化吸収、体温の変動や視力、物事を理解する知性などの要素を担当しています。このドーシャは変容の力を持ち、食物を栄養素に変える重要な役割を果たしています。
ピッタ体質の人は中肉中背でバランスが良く、筋肉が付きやすく柔軟な体を持っています。基本的に暑がりで汗っかきであり、代謝が良いためお肌もきめ細かくツルツルですが、オイリースキンがちになる傾向があります。
身体的な特徴として以下が挙げられます。
ピッタ ドーシャが優勢な人は、礼儀正しく、正義感が強いため、リーダーを任されることがよくあります。頭脳明晰で計画性があるのでリーダーが向いていますが、自分だけでなく相手にも完璧を求めてしまうため、仕事や人間関係でストレスを感じやすい傾向があります。
心理的な特徴として。
ストレス状態では、ピッタは**「ファイト(戦う)」**の反応を示し、戦闘モードに入りやすくなります。いわゆる「できる人」であるピッタタイプは、イライラや過度な競争心から離れられると、その頑張り屋さん体質が最大限に生かされ、理想へとまっすぐに進む夢の実現に一番近い人になります。
ピッタは熱に関連のあるドーシャです。そのため、メインのドーシャがピッタの人は、体内の熱を冷ますような食事を心がける必要があります。ピッタタイプに必要なグナ(性質)は「冷・重・乾」で、つまり冷たいもの、重いもの、乾燥したものです。
食べるべき食材: 🥗
避けるべき食材: ❌
食べ方のポイントとしては、熱々でなく、温かいくらいの食べ物を食べ、冷たいもしくはぬるい飲み物を飲むことが推奨されています。ピッタには辛くないベジタリアンの食事が適しており、塩分は控えめにすることが大切です。
ピッタ体質の人は、その完璧主義的な傾向から仕事や人間関係でストレスを感じやすい特性があります。気付かないうちに精神的に追い詰められ、やがて身体も健康を害してしまう恐れがあるため、適切なストレス管理が重要です。
ピッタタイプのストレス症状として。
ストレス管理のポイント。
意外な健康情報として、ピッタの乱れは頭皮の色からも判断できるとされています。頭皮が赤みを帯びている場合、体内に熱がこもっている可能性があります。
ピッタタイプの人には、体内の熱を鎮め、競争心や完璧主義を和らげるようなヨガの実践が推奨されます。「ピッタ・カパ」などの複合タイプの人は、その時に増え過ぎているドーシャタイプに合わせた、アーサナと呼吸法を実践することが重要です。
ピッタにおすすめのヨガポーズ: 🧘♀️
呼吸法:
これらのポーズは、ピッタの熱性を鎮め、心身のバランスを整える効果があります。特にシッタリー呼吸法は、舌を巻いて息を吸う技法で、体内を冷却する効果があり、ピッタ体質の人には非常に適しています。
ライフスタイルでの注意点:
日本のアーユルヴェーダ専門クリニックによる詳細な体質診断について
久里浜漢方内科クリニック - アーユルヴェーダ医学入門
ピッタ体質の詳しいセルフチェック方法について
スパセイロン - ドーシャチェック
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